メーカー様や卸問屋様 に知ってほしいこと

シアンヴィヴェラン株式会社 浅井です


弊社は450坪の倉庫を持って日々大量の荷物を仕入れさせていただいております。

廃番品や処分品の一括購入も多数させていただいている中で、

大量に買うことでビックリされるお得意様がおられる一方で、


何度見積もりをしても弊社が買わないことから疎遠になってしまう

メーカー様や卸様が一定数いることもあります。


そんな疎遠になるメーカー様や卸様に対して、

お互いもったいないと思うところがあり、お互いが理解し合えれば

良いパートナーになれる可能性を秘めていることもあり


今日は記事を書いてみることにしました。


実は買わないにはちゃんと理由が存在します。


本当はたくさん買わないのでは・・・と思われると少々心外ではあるので、

弊社がどんなことを考えて品物を仕入れているのか?今日は書いてみたいと思います。


弊社は商品の仕入れを「投資」と考えている企業です。


仕入れるには必ず根拠がないと仕入れません。

「負けない」を最優先においています。


確率をすごく重要視している企業です。


条件をクリア出来たら、下記の写真のように

どんどん取ってしまう感じで現状は動いてます。


ここからは良くある例を出します。


極端な話、定価1万円の品物を1000円と実に9割引きになっているので、

1万個の在庫を買って欲しいとの話があったとします。

相手からしたらすごく掛け率が安くなっているのでお得だよーって話なのですが


その案件を弊社が受けると、当たり前ですが1000万円の仕入れ額が発生します。

それがいついくらで売って支払った1000万以上になるのか?が大事と考えています。


要は1000万円分の商品を現金化したいと思った際に、いつでもECで現金化できるか?

それが大事だと思っています。

例えば1万個を売り切るまでに5年かかるなら、

1000万円分も仕入れる必要はそもそもないと言えるでしょう。


資金が寝てしまうことになり、

その場合資金を他の商品に回した方が良いということになります。


ただ5年かかっても、1年で元金のお金が戻ってくるというのであればどうでしょう?

あとの4年で4000万円利益を生み出してくれるのであればありかもしれませんよね?


ただ5年間もその商品が同じように売れて行くのか?商品の品質の問題もでてきます。

そう考えるとどれくらいが妥当なのか?を判断して購入するしないもそうですし、1万個も要らないかもしれないと言う判断をしていく形になります。


いつ投資した品物がいくらになって帰ってくるか?

そんなことを常に考えて、自社にとって最速で、

一番利益の見込める商品にお金を突っ込んでいる会社です。


それなのにECのことを知らない企業様に多いケースでは、

お互いがWINWINになっておらず、

ECでは全く売れてない(実績がない)品物を提案いただける

メーカー様や卸様も本当に多数ございます。

例えばAmazonなどの価格差だけを見て、1000円で売っているのが700円で卸せるんで安いでしょ?差益があるよと提案いただく感じです。


もちろんそういった商品を弊社が購入できればいいのでしょうが、

買うと結局利益が出ません。大切な購入費用をそこで使わせると次がなくなるんです。

結局相手を儲けさせないと自分も儲からないという悪循環に陥ります。


そこで実際に見てまでは思わないですが、メーカー様や卸様に知ってほしい考え方や、ツールをご紹介すると


AmazonではKeepaという外部ツールがあります。

グーグルクロームで拡張機能で入れれる、有料ツールです。月2000円程度で使えます。

それを見ると、だいたいどれくらいの数がいくらで売れているか判断可能です。

無料でも価格推移くらいだと確か見れたはずです。


Amazonでは1個でも商品が売れた際に、ランキングが上がります。その性質を利用してグラフが出せるツールがあります。それを見ると上記の場合だと、1100円くらいで月に十数個売れていることがわかります。

実際に私が販売しているものですが、売れた個数は月15個でした。


そんな感じでいくらの金額でいくつ売れるからいくらの利益が取れるよと言う提案だと一番いいのですが、売れているかは見ない(わからない)で、要は価格差があれば、安かったらなんでも買うんじゃないか?と思う卸様が多いです。


あとは、上記の場合おもちゃですが1100円で売れている品物ですが、卸す側はいくらだと弊社にはまると思いますか?

Amazonを使っているEC事業者は、FBAを呼ばれる仕組みを使っていることが多いのですが、その際の手数料もお見せしてみようと思っています。


その際は「FBA料金シュミレーター」というのを使うと見ることが可能です。

・Amazon手数料 ¥110 Amazonに対する売れた際の手数料

 ジャンルによっても違って15%のジャンルもある

・出荷費用 ¥434

 お客様への出荷の送料などの手数料

・在庫保管手数料 ¥27

 Amazonの倉庫へ1カ月預かってもらう1個当たりの送料


最大で571円の手数料がかかるんですね。

つまり529円以下で商品を仕入れが出来たらいいということになります。

実際は倉庫があれば自社の倉庫代、Amazonの倉庫に送る送料、輸送箱代、パートなどの人件費などなどがかかるので、相当安く買っておかないと1100円で売って利益を取ろうと思うと利益が取れないことがわかってもらえたら作ってみた甲斐があります。


そんな感じで1100円で販売が可能な商品でも実際には300円くらいで仕入れが出来て

ようやく20%程度の利益が取れるかなという試算になるわけです。


それくらいEC業者はシビアな戦いをしております。


かつ、例えば冒頭の1万個買いませんか?って商品に当てはめると、

上記商品で1万個売ろうと思った場合は、Amazonだけで見た場合の簡単な視点ですが

55年の歳月がかかることになります。

つまりいくら安くても全数など買えないということになるということです。


基本処分案件でも、まったく不人気の処分と、

そこそこ人気があった品物の処分なんかにも分けれると思います。

弊社でドカンと仕入れているのは上記の2つで言うと後者のほうになります。

まったくの不人気案件は極端な話1円でも売れて行かないことがあり、

よく指値下さいとか言われるんですが、正直1円でも要らないって思うものもすくなくありません。

売れる価格が読めるもの、根拠のあるものを弊社では仕入れております。


弊社の仕入れ基準は単純
即仕入れて利益出せる品物⇒いくらでも買う

寝かせて価格が戻る品物⇒根拠や期間次第で仕入れる

仕入れても赤字になる品物⇒仕入れない

です。儲かるならいくらでも仕入れます。

ただ儲からない赤字になるものは難しいという単純な判断です。


ですので提案いただいて芳しくない返事をしているときには、赤字になる商品か

もしくは他社より利益が見込めない優先順位が低くなる商品の場合が多いです。


そして5%より10%

10%より20%

20%より30%と見込める利益が大きいものに大きく投資しております。


市場価格については面倒だし調べてられないというメーカー様や卸様も多いでしょう。

その場合はJANと卸価格が載ったリストをエクセルファイルをいただければ、弊社では一括で市場価格を調べられるものもありますので、そちらでリサーチ後判断させていただきます。

月額2980円で使えるツールなので、メーカー様や卸様のほうでも使ってみると、EC事業者への提案はしやすくなると思いますよ。14日間無料で使えますし、使ってみて判断もできます。

簡単にですが最低限の弊社の見ている部分をお伝えしてみました。


あとは楽天やヤフショなどの他モールもありますが、そちらはまた見ている部分が違いますが基本的に売れているか判断するのは同じですね。


またEC業者が見ている視点は普通メーカー様や卸様は見えてないことが多いので少しでもわかってもらいたくて書いてみました。

安く提供してるのに高い高い言われてしまうなど良く聞くので、多分Amazonで売っている価格からの手数料、送料が卸す側には理解してもらうにくんだろうなって感じる部分です。


逆にメーカー様や卸問屋様から見たEC事業者の考えもあると思いますので、そういう視点もまた逆にお聞かせいただければ、お互いWINWINを目指せる部分もあるのかと思っております。


よく聞くのは売れているものしか欲しがらないとか、Amazonの在庫が切れたものを欲しがるとかですかね。

それもAmazonというモールの特性を考えるとご理解いただけると思っています。

またそういったお互いの何故?っていうのを、是非いろいろ話し合いわかりあい、

良いパートナーになれるといいなと思っています。


EC事業者のことを少しでもわかってほしくて記事を書いてみました。

今後もシアンヴィヴェラン株式会社をよろしくお願いいたします







シアン・ヴィヴェラン

国内物販を中心に事業を行っております。 輸入業や卸売業も今年は行っていきたいと思って動いています

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